X1 Tabletのキーストロークは1.35mm
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レノボのX1ファミリー発売開始イベントに行き、新製品のThinkPad X1 Tabletをさわってきましたので報告したいと思います。
ぼくの目的のほとんどは、このX1 Tabletのキーボードをチェックすることでした。
薄くて軽いキーボードにトラックポイントが付いて、それでいて打鍵感も失われていない・・・先月、企業向けに行われた説明会の報告がネットに上がってきたのをチェックしたところ概ねそんな感じの評価でした。
つまり高評価だったんですよね。
それを見て、ぼくも「おおー、マジか~」とワクワクする反面、「いやいやそうは言っても自分の目で確かめるまでは100%信用はしないぞ」と気を引き締めていたわけです。
まずはこのキーボードの説明。
キーストロークは1.35mmです。
これまで発売されてきたThinkPadは最低でも1.8mmのキーストロークがありましたから、最初に1.35mmという数字を聞いたとき、一瞬嫌な感じがしました。しかし、1.35mmという浅いキーストロークでも底打ち感のないようにいろいろと工夫がなされているようでした。
タイプしたときの衝撃が指に伝わらないようなソフトランディングデザインだったり、薄型トラックポイントの開発だったり、大和研究所の開発チームの方がすごく苦心されたことを知りました。
キーボードをさわった感想
で、実際さわってみてどうだったか?
厳しく言わせてもらうと、
もうちょっとがんばってほしかった
というのが正直な感想です。
やはり他のX1 YogaやX1 Carbonと打ち心地を比較すると差があると言わざるを得ません。そしてその差はぼくが予想していた以上に大きかったです。
いや、開発までの苦労を聞いただけに、こんなことを書くのはちょっと心苦しいのですがここは心を鬼にして本音を語ることにします。
まずはX1 Tabletの見た目から。
これは特に問題ありません。試作機、展示機ということなのでもしかしたら実際の製品とは少し違う点があるかもしれませんが、このサイズ、軽さは基本的に変わらないでしょう。
タブレットを立てた状態での安定性も良さそうでした。
パッと見、普通のThinkPadと変わらないように見えます。
赤ポチの操作性は、気のせいかちょっと固い感じがありました。この日の展示機でX1 Yogaとかのトラックポイントも少し操作しづらかったので、最初だけなのかもしれません。
キーを押し込んでみると、やはり1.35mmというストロークの浅さを感じます。
下は、ThinkPad X1 Tabletを横から見たときの模式図です。
キーボードは床面に接するような形で使用したり、床面に対し角度をつけて使用することも可能です。床面に接している場合、キーボードをタイプすると床を叩いているような感覚があります。キーボードの厚さが5.2mmしかありませんので、これはしょうがないのかもしれませんね。
最初Lenovoから「底打ち感」を軽減したという説明があったせいで、こちらも少しハードルが上がってしまってました。そのせいか、少し期待を下回る結果でした。
キーボードに角度をつけて床面から離して使用する場合は、前述の底打ち感は軽減されます。しかしその代わり、薄いキーボードがたわんでしまうのが気になります。そしてキーをたたく振動がタブレット(ディスプレイ)にも伝わってしまうのです。慣れるとそうでもないのかもしれませんが、ぼくとしてはかなり気になる点でした。
まあこれは結構厳しめの意見だと思ってください。
タブレットだから甘めに見るとか、そういうことはせずに、ただ純粋にノートPCとしてX1 Tabletのキーボードの質を検証した結果です。しかもつい3か月前までX220の7列キーボードに慣れ親しんでいたヤツの意見ですから、あまり参考にはならないかもしれません。
例えば同じタブレットとしてSurface Pro4と比べれば、X1 Tabletの方が良いと自信を持って言えます。でも、本当にX1 Tabletで長時間の文章作成に耐えられるか?と問われると、自信を持ってイエスと言えないのですよ。
だから、仕事などで長時間キーボードをタイプする用のThinkPadとなると、ThinkPad X1 CarbonやX260、T460sをおすすめしたいですね。X1 Tabletはちょっと厳しいかもよと。
キーボードへのこだわりが少ない人や、どうしてもX1 Tabletの軽さが欲しいという人、強く止めはしません。
でもThinkPadファンでキーボードにこだわりがないって人いますかね?w
どちらにせよ、あともうちょっとすればX1 TabletもWiGig対応になるみたいですから、少なくともそこまで待ってみた方がいいと思います。ちなみにLTE対応は無理っぽいので諦めましょう。
X1 Tabletを買うとしたら・・・
ぼくがもしX1 Tabletを買うとなると、専用のキーボードだけでは満足できないと思います。別売りのトラックポイントキーボード(X1 Tablet専用じゃない)も含めた運用で考えますね。
Amazonでも売ってるこれです。
家で使うときは、この別売りのやつを使います。外へ持ち出すときは、X1 Tablet専用のキーボードで我慢します。
もう何回も言ってますがこのトラックポイントキーボード、いいですよ~
キーストロークは2.0±0.2mmです。
厚みは13.5mmでSurface Pro4やX1 Tabletの薄型キーボードに比べると厚さがありますが、逆に打鍵感を重視したいならこれぐらいの厚みが限界なのかもしれません。
それでもたった1.3センチですからね。
まとめ
いろいろX1 Tabletにケチをつけるような記事になってしまったのでここらで少しフォローしときます(←もう遅いw)
結局はぼくみたいな使い方には向いてないということが言いたかったわけです。
ぼくのように、文章をスムースにかつ長時間書けることを何よりも重視するタイプ、あるいはモバイル性や拡張性などを重視するタイプ、それぞれですからね。
ぼくは3か月前にThinkPad E460を買いました。
つまり、そういう価値観の人間だってことです。
X1 TabletにケチをつけてE460を買うようなヤツの話なんで、そんなに信じないでくださいねってことです。
3月中旬以降になればそろそろ家電量販店とかにも実機が並ぶ頃だと思うので、ぜひご自身の目で確かめに行ってみてください。その上で、「ああそういえばなんか難癖つけてたヤツがいたな~」とぼくのブログの思い出しながら、よく吟味してもらうのが一番いいかなと思います。
-関連リンク
X1 TabletとSurface Pro4、Core m3モデルで比較