Latitude 12 E7270のレビュー。LANポート付で1.26kgの優秀モバイルノート。
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前回に続きDELLのノートパソコンをレビューしてみたいと思います。
今回はLatitude 12 7000シリーズです。
- 1.主なスペック
- 2.見た目、デザインなど
- 3.キーストロークは1.7mm
- 4.筐体の背面にあるLANポート
- 5.ディスプレイはFHDが選べない
- 6.SSDはSamsungのPM871
- 7.軽めのゲームなら快適にプレイできる
- 8.総合評価
1.主なスペック
CPU:Core i5-6300U
メモリ: 4GB
SSD: 128GB
グラフィックス: Intel HD 520
ディスプレイ: 12.5インチ、HD 1366×768 非光沢
サイズ、重さ: 310.5×215.15×18.85mm、1.26kg
CPUはCore i5-6300Uのモデルになります。Core i5でもよくあるCore i5-6200Uではなく6300Uの方です。i5-6300Uはi5-6200Uよりも性能は上です。
Passmarkのベンチマークスコアによると
Core i7-6500U: 4328
Core i5-6300U: 4302
Core i5-6200U: 3938
となっており、Core i7-6500Uに迫る数値です。
2.見た目、デザイン
12.5型らしく非常にコンパクトです。
手に持つと剛性が高く頑丈な作りになってることがわかります。薄さは最近のノートパソコンとしては平均レベルでしょうか。
一応このブログはThinkpadファンが多いので参考までに言っておくと、ThinkPad X260よりは薄いですが、X1 Carbonよりは厚いです。
3.キーストロークは1.7mm
キーストローク(キーの深さ)は1.7mmを確保しており、まずまず優秀です。前回のLatitude 13 7270は1.9mmでそれには及びませんが、悪くない打ち心地です。
キーを押しても全くたわんだりしない作りで、さすがにビジネス用に作られたノートパソコンだなという印象を受けました。
キーの形状では「Enter」や「Backspace」が通常よりも小さくなっているので最初は少し戸惑うかもしれません。
タッチパッドにはクリックボタンが付いており、非常にクリックしやすくなっています。
4.筐体の背面にあるLANポート
Latitude E7270は筐体の背面にLANポートを備えており、ここに有線LANケーブルを挿すことができます。
また同じく背面にはHDMIやDisplayポート、USB3.0コネクタも装備されています。一般的にはこうしたポート類は筐体の側面に配置されることが多いのですが、下手するとパソコン本体の両サイドのスペースがコードやケーブルでごちゃごちゃしてしまいます。
Latitude E7270は両サイドのスペースを有効活用できるというメリットがあります。一方で、ポート類が背面にあると、抜き差しするのがとても面倒というデメリットもあります。USBメモリは挿すのにいちいちパソコンの背面をのぞき込むようにして挿すのは面倒であまり想像したくありません。
でも安心してください。USB3.0は側面にも1つ付いています。
またフルサイズのSDカードリーダーも側面に配置されています。
ダミーのSDカードが入ってる状態。
これを抜いて、本物のSDカードを入れて使用します。
頻繁に抜き差しすると思われる2つのポートがちゃんと側面に配置されているという点。これには感心しました。非常によく考えられた設計だなと思います。
他社を悪く言いたくはないのですが、某社のラグジュアリーPCとか言うノートパソコンはポート類が全部背面のみで側面に1つもないのが致命的でした。見た目はすごく高級感があってきれいなのに、使い勝手はまるでダメだったのです。
その点、Latitude E7270は使う人のことをちゃんと考えて作ってあるパソコンだと言えます。ぼくはパソコンに見た目のかっこ良さよりは道具としての使いやすさを求めるタイプですが、同じ考え方を持つ人はきっと気に入るはずです。
5.ディスプレイはFHDが選べない
Latitude 12 E7270は解像度が1366×768まで。FHDが選べないのがマイナスでしょう。
4、5年前のパソコンから買い替えるのであれば、この解像度でも別に問題はないと思いますが、一度高解像度なものに慣れちゃうと低解像度のものが安っぽく感じてしまうので「最低FHDじゃないとちょっと・・」という人は前回レビューしたLatitude 13 7370の方をおすすめします。
6.SSDはSamsungのPM871
SSDはSamsungのPM871シリーズが内蔵されていました。容量は128GBです。ベンチマークをとると以下のような結果になりました。
シーケンシャルライトがやや弱いですが、それ以外は問題ない速さが出ています。
さらにリアルユースでの速さをチェックするため、画像編集ソフト(少し重い)に立ち上げかかる時間を計測してみました。
通常使っているThinkPad E460はCore i5-6200U + SSD240GBです。
この条件下では9.685秒かかりました。一方、Core i5-6300U + SSD128GBのレビュー機だと6.38秒と30%も時間短縮されました。
これはCPUのパワーの差でしょうか。少なくともSSDだけではここまで差が付くとは思えないので、とても驚きました。
7.軽めのゲームなら快適にプレイできる
先ほど重いソフトも軽快に立ち上がることを示しましたが、次はグラフィック性能のチェックです。
比較的軽い部類のゲームであるドラクエXがどの程度快適にプレイできるかベンチマークをとってみたところ、評価は「普通」と出ました。
スコアは4644でした。先ほど画像編集ソフトの起動時間対決で完敗したThinkPad E460は同じGPUを内蔵しているにもかかわらず「快適」という評価でスコアは5381でしたのでこれはちょっと変だなと思いました。
電源につなげていなかったせいかな?と思い後日電源ケーブルをつないで測定し直すと、思ったとおり、評価が「快適」になりました。
8.総合評価
-長所
・1.26kgのモバイルPCでLANポート付き
・ポート類が充実。フルサイズSDカードリーダーは個人的にうれしい
・キーボードも手を抜かず作ってある
・Core i5-6300U + SSDで作業時間短縮
-短所
・FHDの液晶ディスプレイが選べない
・USBタイプCはなし
Latitude 12 E7270は、1.26kgの軽さでSDカードリーダーなどポート類が充実した珍しいタイプのモバイルPCだと言えます。
ノートパソコン市場における極端な軽量化の流れを見ていると、Latitude 12 E7270のようなタイプはあと1年もすればなくなってしまうのではないかと思ってしまいます。それだけにとても貴重です。
決して時代を先取りするようなモデルではありませんが、地に足のついた設計になっており、とても好感の持てる一台です。
Latitude 12 7000シリーズは法人向けのモデルですが、個人でも「個人事業主」として購入することは可能です。
あとは価格でしょう。
紹介したCore i5-6300Uのモデルは13万円台からとなっています。
詳しくはDELLの公式オンランストアでご確認ください。