マウスコンピューターLB-J520X2-SSD5のレビュー、バランスの良いモバイルノート
マウスコンピューターよりLuvBook JF シリーズをレビュー機として貸し出してもらったので、その感想を書いてみたいと思います。
LuvBook JFシリーズは13.3型で1.4kgのモバイルノートです。
Core i5 + SSDというミドルスペックが8万円台とかなりお買い得な価格で販売されています。
レビュー機はモデル名:LB-J520X2-SSD5 ストレージに480GBのSSDを搭載したモデルです。以下ではその詳細を見ていくことにします。
その前に一応に断っておきますが、製品仕様、販売価格については、この記事を書いてる10月31日時点のものです。今後変更になる可能性があるので注意してください。
1.主なスペック
OS: Windows 10 Home 64bit
CPU: インテル Core i5-5200U
メモリ: 8GB
ストレージ: SSD 480GB
グラフィックス: インテル HD 5500
ディスプレイ: 13.3インチ、FHD(1920×1080)、光沢なし
サイズ、重さ: 326 x 231 x 23.6mm 1.4kg
CPUはCore i5-5200Uで第5世代のプロセッサーです。
ちょうどこの秋は各メーカーから第7世代のCPUを搭載したマシンが発売されつつあります。そうなると2世代の差となってしまうので、「型落ち」感は否めません。
※LuvBook JFシリーズは第5世代が現行モデルなので、同機種の中では最新となります。あくまで他社の第7世代PCと比較して「型落ち」という意味です。
ただその分、お値段も安くなっていますし、2世代前といってもCore i5の実力は折り紙付きです。
ちょうどぼくが今メインで使っているパソコンがCore i5の第6世代です。第5と第6世代で性能差は10~15%ぐらいですから、そこまで気にする差ではありません。むしろ最新モデルではなく、あえて古いモデルを安く狙っていきたいという感じです。
Core i5ならネットや動画鑑賞、ワード、エクセルなど基本的な作業はもちろん問題なし。やや負荷の高い、写真のRAWデータ編集も大丈夫です。4~5万円で買えるCPU=セレロンなノートパソコンだとさすがにRAW現像までは無理ですので、ミドルスペックなこのLuvBook JFシリーズを選ぶ意味は大きいと思います。
2.SSDのベンチマーク
レビュー機のSSDの容量は480GBです。
このLuvBook JFシリーズにはSSD240GBのタイプも売られていますが、480GBとの価格差が2千円しかありません。
つまり+2千円で240⇒480に容量をアップできるので、かなりお得です。SSDは空き容量が大きいほど転送速度が速くなるという性質があるので、SSDを480GBにしておくのは容量とスピード、両方の面でおすすめです。
SSDの型番はADATA SP550でした。
アマゾンでも売られているSSDで、その安さと安定性で星4.6を獲得している人気のSSDです。(すべてのJFシリーズにADATA SP550が内蔵されているとは限りません)
ベンチマークソフトを使って転送速度を計測してみました。
シーケンシャルリード、ライト共にまずまず良い数値です。4KランダムアクセスもSATAのSSDとしては平均レベルをキープしています。
ちなみに同じADATA SP550でも容量が128GBになると、こうなります。
最初の結果(480GB)に比べ、4KQ32T1の速度がかなり遅いことがわかります。
繰り返しになりますが、SSDは480GBにしておきましょう。
SSDの恩恵はWindowsの起動時間でもよくわかります。電源ボタンを押してから壁紙が表示されるまで平均で約16秒でした。HDDの平均レベルよりも約25秒は速く起動できており、SSDの快適さを実感できます。
3.キーボード、タッチパッド
キーボードはまずまず好印象です。
キーピッチは18mm、キーストロークは1.8mmあります。
ぼくが重視しているキーの深さは合格レベルですね。モバイルノートでこれぐらいのキーボードなら、ビジネスユースにも耐えられるはずです。
ただ個人的な好みを言われせてもらうと、もう少しキーにクリック感があってもいいかなという気がします。
タッチパッドにクリックボタン(物理ボタン)が付いているのはいいですね。
左利き用にカスタマイズもできるようでした。
タッチパッドは滑りがよく、とても使いやすいです。パームレスト部分はプラスチック感はなく、どちらかと言うとメタリック。指紋も付きづらい素材でした。
1つ気になったのは、タッチパッドの2本指スクロールがうまく反応してくれない場合があったことです。
そもそもぼくがタッチパッドに慣れていないせいもあるのですが、どうもスクロールの判定が厳しく、タッチパッドに対し指を斜めに動かしてしまうとスクロールになってくれないんですよね。
ぼくの場合、タッチパッドを触るときは、手首を固定して指で弧を描くような動きをします。そのため、どうしても斜めの動きになってしまうことが多いんです。
普段はThinkPadの赤ポチをいじっているので、この辺はうまくレビューできないのですが、人間工学的な観点からも、改善の余地があるのではないかと思います。
4.動画鑑賞とゲーム
CPU使用率は概ね10%前後です。ファンが回ることもなく静かです。Core i5であればこの程度は朝飯前といったところですね。ブラウザ上のゲームも問題なくプレイできました。
しかしダウンロードして遊ぶドラクエ10(一応軽いゲームの部類)だと、ややもたつきが出てきます。
ベンチマークのスコアは4310
評価も「普通」です。
LuvBookのLB-J520X2-SSD5で、グラフィック性能が問われるゲームを快適にプレイするのはちょっと難しいでしょう。
5.液晶ディスプレイ、インターフェースなど
ディスプレイは1920×1080の解像度。光沢なしの液晶です。
写り込みが少なく、視野角も広いです。
インターフェースは充実しており、有線のLANポートやフルサイズのSDカードリーダーが装備されいます。
USBポートは全部で3つ。HDMIやVGA端子も用意されています。
6.どんな人におすすめか?
今回紹介したLuvBook JFシリーズ、LB-J520X2-SSD5は税込みで89,424円
Core i5に大容量SSDを内蔵したPCとしてはかなりのコスパを誇ります。Core i7のハイスペックモデルよりも少し価格を抑えて買いたいという人にはちょうどいいのではないでしょうか。
日本の大手メーカーだとCore i7のハイスペックモデルにだけSSDがオプションとして付いてきて、結果SSDにしようと思ったら12、13万くらいは覚悟しないといけないところです。
それがLuvBook JFシリーズだと8万円台です。そしてあまり知られていませんが、マウスコンピューターは日本のメーカーです。
ちなみにぼくが今メインで使用しているのは中華製のThinkPad E460ですが、これもCore i5 + SSD192GBで8万円台でした。ただしThinkPad E460は1.8kgと重さがあるのであまり持ち運びはできません。
一方LuvBook JFシリーズは1.4kgですから、持ち運びも楽です。バッテリー持続時間は公称で5.6時間(JEITA2.0)。少し短いですが、バッテリーは取り外しできるタイプなので消耗してきたら交換することが可能です。
◎国産メーカー、ミドルスペック、コスパ良し
あなたが探しているノートパソコンの条件にこの3つが合致するなら、マウスコンピューターのLuvBook LB-J520X2-SSD5をおすすめします。
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